【特集】アフィリエイトの承認率・確定率の話
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アフィリエイトの成果承認率とは?確定率が低い案件と高い案件の違い

悩むサラリーマン

成果報酬型のアフィリエイトを行う際、重要な数値が「成果承認率」です。

成果発生しても、成果が承認されないと報酬として計上されません。

例えば月に100件の成果が発生したとしても、10%(10件)しか承認されなかった…。なんていうこともあります。

なぜこんなに承認率が低い案件があるのか?

広告主がごまかしているんじゃないか?と疑ってしまいますよね。

承認率が低い傾向がある案件は各ジャンルに存在しています。

承認率が低い傾向の案件

私はこれまでの10年間アフィリエイトサイトのメディアディレクターに着任していました。

今まで提携してきた広告件数はおそらく1000件以上はあると思います。

それらの広告の中で、「どう考えても承認率が低すぎる…」と感じる案件がいくつかありました。

一つは「消費者金融案件」です。

テレビCMでもおなじみの大手消費者金融も中小規模の消費者金融案件も、成果が発生しても承認率が非常に低い印象があります。

成果額が高い分、月に10件取れるだけで10万円以上の報酬が期待できますが、承認率は1%から2%にとどまることもありました。

発生率ではなく、承認率が1%ということは、
例えば1000クリック発生して、仮に発生率が5%の場合、発生件数は50件。

承認率(確定率)が1%の場合は、1件確定するかしないかという結果になります。

1000クリックされたとしても、確定率が低い案件が承認されるのはたった1件、ということもあります。
案件の報酬額が5000円の場合、クリック単価(EPC)5円。
これはあまりにも非効率な稼ぎだと思ってよいです。

承認率が悪いのは「アフィリエイトサイトが集めたアクセスの質が悪いんじゃない?」と、責任の所在を問われる面もありますが、疑問に感じる面もあります。

それは毎月承認率がほぼ一定だということです。
20件発生した月も、10件発生した月も承認率が1%~2%程度。

毎月の承認率がここまで一定なのはちょっとおかしいのでは?と感じてしまいます。

なぜこんなにも消費者金融案件の承認率は低いのか?
それは、消費者金融の案件は承認規定が少々厳しいことがその要因ではあると思います。

消費者金融案件の承認率が低い理由を挙げていくと、その低さには明確な理由がある。と納得がいくかもしれません。

【審査通過した成果のみを承認】
消費者金融でお金を借りる人は審査通過しない人が多い可能性がある

【虚偽・本人確認の取れない成果は否認】
申告した情報が間違っている場合も多い

【他社の金融会社で延滞している人は否認】
延滞をしている人も一定数いると考えられる

【主婦・無職の人は非承認】
金融会社によりますが、主婦や無職の人は、そもそも融資審査が通過しない場合があり、非承認になる

【自営者・会社役員の方】
仕事に就いている人でも、金融会社によっては自営業・会社役員の人の申込みでも非承認になる場合がある

【重複申込み】
ASP(アフィリエイトサービス・プロバイダ)のシステムで、時折1件の申込みが重複する場合があります。
おそらく申込者が申込み確定の際に2重クリックしてしまうことが多くの要因である可能性も考えられます。

【申込み内容の不備】
消費者金融案件の場合、入力する内容が多岐に渡ります。
商品購入系の案件であれば、名前・住所・電話番号・決済方法などで完了できますが、金融案件は勤め先や年収などの入力欄もあります。
いずれかの項目で不備があれば非承認に繋がります。

【申込者に連絡が不能の場合】
申込内容に不備がなかったとしても、電話で本人確認ができない場合は非承認になる場合が多いです。

【以前利用のあった方からの申込み】
ほとんどのアフィリエイト案件は、その広告主の案件を初めて利用した場合、成果が確定されます。
10年以上前に利用した経験がありながら、一度退会し、再度申し込んだ場合が成果が承認されない場合もあります。

【リスティング違反で紹介した場合】
広告主は、独自にリスティング広告を出稿している場合があります。
アフィリエイトサイト側がリスティング出稿を禁止されている場合もありますし、リスティング広告を出す際の出稿キーワードで、広告主から禁止されたワードで獲得した成果は非承認扱いになります。

など、消費者金融案件の成果が承認されるためには、数多くのハードルをクリアしなければならないという事情があります。

広告主が成果をごまかしているんじゃない?と疑ってしまうほど消費者金融案件は承認率が低い傾向がありますが、以上の要因を考えると承認率1%~2%というのも納得できるようにも思います。

承認率が低い案件に共通すること

消費者金融案件だけでなく、ASPには承認率が低い案件がゴロゴロあります。

承認率が低い案件に共通していると感じる点は下記のようなものがあります。

【1】申込み入力項目が多い案件

前項でご紹介した消費者金融案件のように、名前・住所・電話番号・決済方法以外に情報の入力が必要な案件は承認率が下がる傾向があります。

逆に、メールアドレスを登録するだけの案件、Amazon決済と連携している案件など、情報の入力が少ない案件は申込みの離脱も軽減しますし、承認率も高い傾向があります。


【2】ASPの管理画面に掲載されている「承認」の条件が現実的にみてハードルが高い案件

アクセスを誘導する広告主のウェブサイトに、複数の商品が掲載されているにも関わらず、承認条件に「〇〇の商品への申込みのみ成果とする」という、成果条件が限定されているものは承認率が低下する傾向があります。

どの商品を購入しても一律30%の報酬を支払う、という内容であればどの商品も対象となるので承認されやすくなりますが、成果を認める商品が限定されている場合は注意が必要です。

【3】「非承認条件」の数がとても多い案件

「入金確認が取れなかった」などのシンプルな非承認条件であれば一般的ですが、消費者金融案件のように、10個程度の非承認条件が設けられている場合は注意が必要です。

どれか一つでも該当してしまうと非承認とされてしまうので承認率が激減します。

以上のような条件を設けられている案件は、取り扱うか否かをしっかり見定めるべきです。

承認率が低い案件をどんなに紹介しても、成果発生しても結果的に報酬獲得には繋がりません。

どんなジャンルのサイトを運営しているとしても「承認率が低い案件はなるべく掲載しない」という判断を下した方が、結果的に売上が向上します。

その案件が、他社サービスにはない圧倒的な利便性や独自性を持っているなら、よいサービスとして紹介するしかありませんが、似たようなサービスが他にある場合は承認率が高いサービスを選んで掲載する方が良いです。

「それなりに発生件数はあるのにアフィリエイト報酬が伸びない…」という悩みがある人は、承認率をしっかり把握して思い切って別の案件にシフトしてみるのもおすすめです。

案件の確定率(承認率)の調べ方・数値を知る方法

売上を上昇させるためには、そもそも「成約率が高い販売ページを用意している広告主を選ぶ」ということと、「承認率が高い案件を選ぶ」という2つの点をしっかり考慮すべきです。

ASPは各社それぞれに、EPC(クリック単価)や、成約率(確定率)を公開しています。

アフィリエイターランクが上位の人しか見れないASPもありますが、この数値が見れると売れる広告がひと目で分かるので売上向上にとても役立ちます。

承認率を公開しているASPは下記などがあります。

●A8
EPC・確定率を公開。
【閲覧条件】3カ月間の確定報酬金額が100,000円~190,000円を達成すたゴールドランク以上の人に公開。

●AFB
CVR・承認率のデータ公開。
【閲覧条件】3ヶ月間の確定報酬金額が50,000円以上~100,000円を達成したゴールドステージ以上の人に公開

●バリューコマース
平均CVR・平均承認率・平均EPCのデータを公開。
【閲覧条件】過去の報酬獲得金額を問わず、提携した広告のデータを閲覧可能。

など、ASPによって確定率の公開条件は様々です。

まだアフィリエイト報酬が少ない人ほど知りたい情報なんですけど…!という意見も重々わかりますが、まずは一つのASPを集中的に利用して3ヶ月合計の報酬額を伸ばしていきましょう。

ステージ(会員ランク)を上げ、承認率が高い案件を知ることができれば、獲得しやすい案件が把握でき、報酬額を伸ばしていけるということに繋がります。

ディスプレイを見つめる男性

EPC・CVR(成約率)も意識しよう!

良い商品であっても、広告主の販売ページがわかりにくい商品は売れません。

せっかくアクセスを流しても購入に結びつかないので、アフィリエイターとしては紹介損です。

「この商品をどうしても世間に広めたい!」と強い意思を持っている人は、茨の道を覚悟して紹介しても良いですが、そもそも広告主に「販売ページを調整してはいかがですか?」と具体案を提案する方がいいです。

1アフィリエイターの意見でも、販売ページやLPを修正する広告主さんもいるので連絡してみてください。

まとめ

アフィリエイトで満足いく収入を得ていくためには、様々なデータを駆使することが重要です。

どんなに頑張って記事を書いても、売れない商品や承認率が低い商品ばかりを紹介していては種収入に結びつきません。

うっかり承認率が低い案件ばかりに力を入れてしまうと「アフィリエイトって稼げないな…」と挫折してしまう可能性もあります。

アフィリエイト実践初期は、よく売れる商品を中心に掲載していくことも重要です。

「承認率」は80%以上の案件を優先する。50%以下の案件は見送る。
「成約率」を3%を下回る案件は掲載を見送る。

という指標を持っておくのがおすすめです。

案件の単価が高い商品の場合は紹介しても良いと思いますが、1ヶ月程度プレ掲載した後に必ずEPC(クリック単価)はいくらになったかを調査しましょう。

EPCがあまりにも安すぎるもの(5円以下など)は、別の案件を探して掲載しなおす方がよいかもしれません。

今後は承認率を意識して案件をしてみてくださいね。